春分の日。
学校は卒業式を控えながらも休業日ということで、イオンモールに行ってきた。
無印良品やモンベルをうろついたりしたのだが、一番時間を割いたのは書店である。
普段はこんな理系の本棚を見ないのだが、今日はなんとなくふらっと覗いてみた。
文系の私に超わかりやすく数学を教えてください・・・とな。
パラパラめくってみたが面白そうである。
まさに文系の自分がターゲットになっているのだが、きっと読んだら知識の幅も広がって世界がさらに楽しくなるだろう。
こんなコーナーも気になった。
眠れなくなるほど面白いらしい。
「数と数式の話」の本をパラパラめくったが、内容も平易に書かれていて読みやすそうである。
暇とお金があれば全部読んでみたいと思うくらいだ。
そして学習参考書のコーナーも眺めた。
学生の頃、いろんな大人が口々に言っていたのが「大人になったら勉強する時間がない。もっと勉強しておけばよかったと思うものだ。学生のうちに勉強しておくのがよろしい」といった話だった。
当時は「そんなもんなのかなぁ」くらいに思っていて、「まぁなるべく勉強しておくか」とか考えながら、実際は部活だのゲームだのに精を出していたが。
今になると随分その意味がわかるようになってきた。
「学生のうちにもっと勉強しておけばよかった」とは思わないが、「もし自由な時間がたくさんある高校生に戻ったら授業もしっかり聞いて、予復習もこなして、試験勉強もしっかりやっていきたい」と思う。
新しいことを学ぶのは楽しい。
学習は楽しい。
大学生になったらいろんな本を読んで、自分の考えをアウトプットすることで深めて、教養を身に着けたり見聞を広げたりしたいと思う。
しかし、ここは現実世界だ。
34歳の自分が高校生に戻るなんていうミラクルは起こりえない。
34歳の僕は34歳として生きていかないといけないのだ。
伊沢拓司くんの『勉強大全』も気になったが、個人的に面白かったのが『高校の勉強のトリセツ』という本だ。
内容は漫画を交えながら高校でどう勉強していくのが良いかを解説しているものである。
成績に悩む主人公がひょんなことから塾の先生(だったかな?)に勉強のノウハウを教わっていくのだが、進研ゼミの勧誘漫画みたいなものだ。
だがそれがいいのだ。
漫画の絵も今どきで読みやすい。
なお、ストーリーは『中学の勉強のトリセツ』から地続きになっている。
勉強とは何なのだろうか。
どんな仕事に就こうと、人生は一生勉強なのだと思うが。
自分は教職に就いているので「教育者」であるが、「学び続ける教師」という指針がこの国にはある。
とは言え、学んでいるだけではいけない。
仕事もしないといけない。
その仕事がなかなか多い。
その中で学び続けないといけない。
僕も仕事はおろそかにしたくないし、キャリアアップのために小学校教員資格の取得の勉強も本当はしないといけないし、採用試験の勉強もしないといけない。
けど、本当にそれでいいのか?とも思う。
正規の教員になったら仕事に毎日が埋もれていくだろう。
それが60までなのか65までなのか70までなのかわからないが、25〜35年くらいそんな日々になってしまうのである。
それで残りの人生が10年程度しか残ってないなんて、おいおいマジかよ俺の生きたかった人生ってこんな感じなのかよって思ってしまう。
今日みたいに書店で好きな本を見て回って、読んで、知的好奇心を満たしていく生き方は、老後じゃもう遅いのである。
そこで得た教養を活用していく時間が老後じゃ短すぎる。
人生で一番若いとき、それは「今」だ。
投資すべきだ。
自分がどんな勉強・アウトプットに時間を使うか、お金を使うか。
そして自分の人生の時間を好きなように使えるような人生にするのだ。
そういう生き方にしていくのだ。
時間とお金を投資していこう。