沖田の日記

人生のきっかけなんぞ、だいたい「なんとなく」じゃよ。

いじめとは空気やノリを合わせられないやつが被害者になるんだなあ。

 

いじめにあってたことがあるんすけど、中学生のときと高校生のときに。

 

中学生のときは野球部の友達からで、部室に置いておいた自分のノートに悪口をマジックで書かれたり、昇降口にある上履きを隠されたりしていた。

 

腹が立ったが、我慢していた。

 

高校生のときは、それも野球部内でなんだけど、ちょい不良寄りの部員っているじゃないですか。ぼくは気弱なほうだし「イジリ」を受けてもヘラヘラして、本当は嫌だけど我慢しているほうだから、ずっとイジられていた。

 

前に西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』についてブログを書いたけど、その本には「信頼関係のない”イジリ”はイジメだ」と書かれていた。

 

(下の記事内には読書ノートに記述があります)

 

xxx3.hatenablog.jp

 

高校でイジってきた彼のことは嫌いではなかったが好きでもなかった。が、どちらかというなら嫌いなほうだった。

 

ぼくはまじめなタイプだ。

 

まじめに練習し、まじめに学校生活を送っていたつもりだった。

 

まじめにやるしか取り柄がないというのも正しい見方だと思う。

 

野球センスは人並みか、それをやや下回る程度なんだと思っている。

(当時はそんな自覚なく、プロ野球選手を夢見ている高校球児だった)

 

とにかく「なんでまじめにやっている自分がこんなにイジメられて、毎日イヤな気持ちにならないといけないんだ」と苦しんでいた。

 

そんなある日、朝、いつものように朝ごはんを食べ、洗面所に行き、歯を磨き、顔を洗い、自分の顔を見た。

 

そこには自分の顔が映っていて、なんとも覇気のない顔というか、希望の「き」の字もない顔だった。

 

今日もまたイジメられるのかなあ。

 

イヤだなあ。

 

行きたくないなあ。

 

学校に行きたくない。

 

部活はイヤじゃないけど、あいつに会うのがイヤだ。

 

 

 

ぼくはまじめだった。

 

風邪をひくとか、お盆や年末年始に母親の実家に同行するとか、そういうやむを得ない事情がない限り学校も部活も休まなかったし、なんなら部活はお盆・年末年始も全体練習が休みである日数しか母親の実家に滞在しなかった(ような気がする)。

 

とにかくまじめに学校も部活も行っていたわけだ。

 

そんなぼくが、その覇気のない自分の顔を見た朝、お母さんに言った。

 

「お母さん、今日、学校に行きたくない」

 

ちょっと涙ぐんで伝えたんだと思う。

 

お母さんは毎朝お弁当を用意してくれていた。

 

たぶんその日も同じように用意してくれていたんだと思う。

 

お母さんは言った。

 

「いいよ」

 

 

 

この言葉は意外だった。

 

小学校のときは「野球に行きたくない」「剣道に行きたくない」と言っても全然取り合ってくれなかったからだ。

 

そして意外だったのがもうひとつ。

 

理由を聞かれなかった。

 

「なんで?」と聞いてくるかと思っていたので、「いじめにあっている」とか「嫌な友達がいる」とか返す言葉を考えていたんだけど、何も聞いてこなかったのだ。

 

それまでぼくは一度も友人関係で悩んでいる姿を見せてなかったつもりだ。

 

それでも、母なりに何かを察していたのかもしれない。

 

結局、休んだ理由は言わなかった。

 

その日、生まれて初めてぼくは学校を「ズル休み」した。

 

 

***

 

 

いじめ。

 

それは学校や部活といった閉鎖的になりがちな空間の中で生じる。

 

逃げ場のないその空間内に閉じ込められ、その人間関係が良好でなかったとき、お互いがお互いをできるだけ傷つけ合わないように「空気」を読み合って生活するようになる。

 

なんとなく出来上がった「空気」「ノリ」「秩序」に従って、できるだけその調和を乱さないように生きていこうとする。

 

その調和の中から外れ、「空気」を乱し、「ノリ」が合わせられず、「秩序」に従えなかった人間はいじめ被害者になってしまうリスクがある。

 

ぼくは彼らの「うぇーい」的なノリがどうしても受け入れられなかったのだ。

 

 

***

 

 

ブログは良い。

 

自分ひとりで好きなように書ける。

 

空間が閉鎖的でないので、場の空気を読む必要もないし、他人のノリに合わせる必要もないし、最低限のルールを守れば秩序を気にすることなく自由に書ける。

 

気楽だ。

 

本当に気楽である。

 

ぼくは集団や組織の中で生きるのは苦手なタイプなのかもしれない。

 

息が詰まる思いをしなくていいから、「独り」は嫌じゃない。

 

学校で勤務していても息が詰まりそうになる。

 

緊張状態にあるのだろう。

 

ブログを書いているときは、楽しい。

 

 

 

お母さんには感謝している。

 

本当によくできた母親だと思う。

 

ありがとう。

 

 

 

そんな思い出話をしたい気分の夜だった。

 

 

 

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