沖田の日記

のほほんとした雑記。

福沢諭吉「学問のすすめ」と東京医大入試不正問題

 

珍しく時事ネタ的な記事でも書こうかと思うのですが、

東京医科大学の入学試験で女子は一律減点してたとかいう問題。

 

いろいろ物議をかもしてるみたいですね。

 

産休・育休とか、退職してしまうとか、そういう部分にまで言われているとか。

 

というか、女子減点のみだけでなくて、一部の学生に有利になるような操作もされてたとか。

 

東京医科大学の今回の一件を受けて、全国の国公私立大学医学部医学科でそんな不正が起こってないか緊急調査をしていくんだとか。

 

全国の医学部を調査へ 東京医科大の不正入試報告受け(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース

 

世間の関心が高い分、ぼくもそれなりに関心を持っています。

 

それなりに、です。

 

この8月は毎日のように図書館に出かけるんですけど、そこで齋藤孝先生の『おとな「学問のすすめ」』という本をパラパラ読んでいたら、男尊女卑のことについて書かれているところがありました。

 

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「お。東京医大の一件について、福沢諭吉先生、齋藤孝先生、ズバッと切り込んでくれるか?」と思って読んでみました。

 

 何びとも人から意見を押しつけられて、その人の思うままに操られない権利を持っている。その一例として、福沢は男尊女卑をあげている。昔から女は男に従うべきだと言われてきたが、男も女も権利は平等だ。女性でも才能がある人はどんどん社会に出ていけばいい、と彼は言っている。

 明治の時代に比べれば、いまはかなり男女差別はなくなったが、それでも私が東大に入ったころ、50人クラスに女性は2人しかいなかった。おそらく「女の子だからそんなに勉強しなくてもいい」という空気があったのだろう。今は、ふえた。

 やはり意識は才能を開花させる上でひじょうに大事だ。親は「女の子なんだから」という言い方をして無意識に女の子の可能性をつぶさないように気をつけたい。(p108)

 

 

という書かれ方であった。

 

福沢先生が言うように、男も女も権利は平等なのである。

女子だからという理由だけで減点されるのは明らかにおかしい。

そこに出産や育児による退職懸念があったとしても、男も女も権利は平等なのだ

 

斎藤先生のお考えでは、家庭で「女の子なんだから」といって勉強させないのではなく、可能性を育ててあげてほしいということだが、今回の一件は教育機関側が可能性を潰している

 

家庭では「女の子でも(という言い方も良くないと思うが)、この子が勉強を頑張っていて、医療の道を志している。応援してあげよう」としてきているのに、大学側がその可能性を潰しているのだ。

 

大学側の意識の問題で、才能が開花されずに死んでいっているかもしれない。

 

受験生の中には、斎藤先生の推察のような前時代的な考えを持つ親がいて「大学なんて反対だ。ましてや医学部なんて難関中の難関だし金もかかる」みたいなことを言って、それでも医学の道を諦められずに猛勉強して親を説得して受験してきた女子もいるかもしれない。

 

そんな子も不当な減点で「不合格」といった結果を突きつけられているかもしれないのだ。

こんな悲しいことがあるだろうか。

 

 

***

 

 

教員採用試験や公務員試験でも不正があるのではないかという声も一部であがっている。

 

ぼくは普通に筆記の点数が足りなくて不合格になったと思っているわけだが、点数が公表されたらちゃんと自己採点を行おうと思う。

 

面接・論文試験等になると不当な加点減点もあるかもなぁ・・・なんて邪推してしまう。

 

 

おとな「学問のすすめ」

おとな「学問のすすめ」